山越フォント・山越フォントざつ
山越 今日子
作者によるコメント
手書きの文字にはデータ上のフォントと違い文字に温かみが生まれます。日常にそれらの文字をなじませ、データ上のやりとりに温かみを持たせられたらという思いから、和文フォントの正方形で制作するルールを崩した手ぐせの流れるような気持ち良さを感じるフォントを制作しました。この作品は私の場合の手ぐせフォントです。みなさんの手ぐせ文字には、どんな表情が現れるでしょうか?
担当教員によるコメント
山越は自分の手書き文字によるフォント「山越フォント」と「山越フォントざつ」の開発に取り組んだ。その場でタイピングした文字がモニタ上で実際に「山越フォント」に変換され、その横には「山越フォント」で書かれた手紙、チケットや請求書などが並ぶ。それらの作品群の持つ不思議な違和感が、手書きとワードプロセッサ、一点物と大量生産、アナログとデジタル、それぞれの価値や意味を観る者に考えさせる。現在、この2つのタイプフェースの他にも「山越フォントシリーズ」開発に取り組んでいて、今後のさまざまな展開が楽しみである。
教授・深澤直人、准教授・長崎綱雄
- 作品名山越フォント・山越フォントざつ
- 作家名山越 今日子
- 作品情報フォント/紙媒体
技法・素材:Glyphs - 学科・専攻・コース
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