ローカルタイムゾーン
星野 薫
担当教員によるコメント
部屋の絵。画面の作りは複雑に入り組んでいる。最も手前は家の外壁。窓から部屋につながり、その奥に別の部屋。窓から再び外に出て、緑の地平が向こうにのびていく。四角い家具がきわどいバランスで構成されていて、テレビ、額縁、ガラスの映り込み、それぞれが別々に虚像の奥行きを現している。
星野さんの絵は不思議だといつも思う。画面の構造は上記のとおり構築的。クラシックな配色。直線を多用した構成。本来なら重厚で堅牢な印象になるところだが、星野さんの絵はいつも軽やかでふんわりしている。部屋に散在している置物の選び方も独特で、それぞれが響き合って、異様な存在感を放っている。
講師・日野 之彦
- 作品名ローカルタイムゾーン
- 作家名星野 薫
- 作品情報技法・素材:油彩、キャンバス
寸法:H1818×W2273mm - 学科・専攻・コース
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