HIGH LIGHT

山田 明理

作者によるコメント

眩しいほどの昼下がり、植木が太陽に照らされている。普段からあるはずのそれは今日はまるで生きているかのように私に主張してくる。
変わらない日常の中に現れる違和感。
幼い頃の私の目には、それは違う世界への入り口に見えていた。
そこはまるで時間の流れから外れた絵画の中のようで、神隠しのように一度足を踏み入れたら2度と戻ってこれないのだ。
そんな恐怖と高揚感が混じったざわめきと、どこか非現実的な世界を映し出そうと挑戦した。

担当教員によるコメント

山田明理の写真は、写されたモノや事や人が、独特の気配と色彩を帯びて、強く明瞭に浮かび上がってくるのが特徴だ。その写真に写されたそれらは、生き生きとその瞬間がフリーズされて、時間や出来事が生々しく生け捕られている。そして、迷いのない強い視線と共に、山田明理の写真は見る者に猛烈なスピードで、ストレートに届いていく。
山田明理はデジタル写真を撮る。彼女の写真は、デジタルがよく似合う。一度はフィルムによる銀塩写真を試みたが、山田明理の撮るデジタル写真特有のスピード感を失い、不思議に似合わなかった。
今は、迷いなくデジタル写真を突っ走っている。今後の写真がますます楽しみである。

教授・上田 義彦