Perfect Parfait

蜷川 友梨

作者によるコメント

 パフェ、それはまさに” パーフェクト” なデザート … 。たくさんの要素が重なる、色とりどりで自由なパフェは私たちの多彩な個性とどこか似ています。カメラで読み込んだ体験者の服装の色の種類と比率を解析し、パフェの階層に見立てて出力することで、その人自身の色が反映されたパフェができあがる体験型コンテンツを制作しました。
 パフェの内包する面白みや自由さをもとに新しい表現を行うことで、さらなるイメージの発見や感情を動かす体験を生みだせるのではないかと考えました。自分の色や個性を客観視できる楽しさや、自分だけのパフェができる嬉しさ、自分自身がより特別になれるような感覚や体験を提供できる作品になっていればと思います。

担当教員によるコメント

「パフェになりたいんです。」作者の蜷川友梨はゼミのプレゼンでそう言った。僕もゼミ生たちも一瞬、「?」という表情になったのを覚えている。よく話を聞くと、パフェが好きすぎてパフェになりたいとのこと。それでも、その時はどんな卒制作品になるのか想像はつかなかった。それまでもパフェをテーマにさまざまなグラフィック表現に取り組んでいた蜷川は、そこから本格的にインタラクション作品に取り組むことになる。慣れないプログライミングにもチャレンジし、最後は本当にユーザーがパフェになれる体験デザインを完成させてしまった。最終審査会では審査をした教員も含めて、みんなパフェになる体験をして、みんな笑顔になった。その笑顔こそが蜷川が本当に作りたかったものに違いない。

教授・宮崎 光弘

  • 作品名
    Perfect Parfait
  • 作家名
    蜷川 友梨
  • 素材・技法
    Processing、モニター、カメラ、ライト、布、グラス、粘土、紙
  • サイズ
    2000×2400×2400mm
  • ジャンル
    体験型パーソナライズコンテンツ、立体
  • 学科・専攻・コース
  • 担当教員