TOUDAI MOTO KURASHI
水野 未涼
作者によるコメント
皆さんが日々の中で目にする緑の物体。
これ、きゅうりです。スーパーにあるごく普通の。
おもしろいでしょ?
TOUDAI MOTO KURASHI
このことわざは、「人は身近なことに案外気付かない」という意味です。 当たり前に目の前にあっても、意識しないと多くの事に気付きません。
きゅうりもそうです。多くの人が、そのビジュアルのおもしろさに気付いていません。
この作品は、私の好きなきゅうりを題材とし、「え!なにこれ!」と驚いてもらえるよう、5000枚以上写真を撮り続け研究したものです。1年間きゅうりを吟味した結果、こんなにも興味深い世界が広がっていました。
皆さんも是非、辺りをよく観察してみてください。何気なく過ごしていた日々が、きっと楽しくなります。
担当教員によるコメント
自分の好きな「きゅうり」を撮影して写真と冊子と映像にした卒業研究制作。水野未涼の作品を言葉で表すとそうなる。しかし、その単なる言語情報からはまったく想像できない圧倒的な魅力のある作品を水野は完成させた。4m以上ある巨大なプリントは一見、ただ写真を大きく引き伸ばしたように見えるが、実は深度合成という方法で被写界深度を変えた写真を何十枚も撮影し、それを合成して一枚のグラフィックにしている。B2サイズにまとめた巨大冊子も大型ディスプレーに映し出された映像もすべてこの方法で「きゅうり」の魅力を最大限に引き出した。
「灯台下暗し」当たり前のように存在している物を丁寧に観察し表現することで、こんなにも魅力的な作品になることを水野は証明した。
教授・宮崎 光弘
- 作品名TOUDAI MOTO KURASHI
- 作家名水野 未涼
- 素材・技法55inchモニタ、、防炎クロス紙(ポスター)、IJハイブリッド紙(写真集)、Canon Kissx10i、SIGMAマクロレンズ50mm、EF-Sレンズ18-55mm、EF-Sレンズ55-250mm、Illustrator、InDesign、Photoshop、Lightroom
- サイズポスター=H5000×W5400mm/写真集=H788×W545.5mm
- ジャンル平面、写真
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー