Haven
ヴ・ジェマ
作品解説
「Haven」は居場所がないと感じる人たちのための安心する場所。大都会の中で増える鬱やストレスに対し、気楽に通える健康施設が必要だと感じた。冷たいビルの見た目に疲れた人々を思いやり、自然な雰囲気を重視し、岩でできた建物が都会に溶け込むように工夫した。実際に建てたい建築と空間を体験してもらうために、可視化の手段としてVRを選んだ。
作者によるコメント
時にはストレスから逃れ、別の世界に行きたいと思うことがあります。しかし、短期間だけの旅行ではなく、継続的に通えるストレス発散の場所がいいと思いました。「Haven」は現実逃避の場所であると同時に現実に立ち向かうためのリハビリの場所でもあります。日々の挑戦に対処するための力を養う場所です。
最初のコンセプトは内向的な人が心地よく通えるジムから始まり、徐々に鬱やストレスを抱える人々全般に向けた健康施設へと展開していきました。
担当教員によるコメント
突然、都市に巨大な岩が現れる。それは都市に住む人々が現代社会の都市生活から受けるストレスから避難する為の癒しの場所である。瞑想する部屋や運動する部屋、くつろいだり本を読むことができる部屋など、自然の環境と人工の環境が混ざり合った建築空間が高い質でデザインされている。この作品の鑑賞者はVR技術によって高い没入感と共にこの世界を体験することが出来る。バーチャル技術を用いた空想の世界では現実世界ではあり得ないようなどんなことでも実現させることが出来るが、大胆で質の高いアイデアと極めて高い表現力が伴って初めて感動に至る。Vu Jemmaはしっかりとそれを自分一人の力で成し遂げた。
教授・深澤 直人、教授・長崎 綱雄
- 作品名Haven
- 作家名ヴ・ジェマ
- 素材・技法VRヘッドセット、プロジェクター、スピーカー
- サイズW1920×H1080px
- ジャンルVR
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー