Spacial Instrument 00
関根 美空
作者によるコメント
Spatial Instrument OO は実験的な空間サウンドシステムです。可動式のボディ、8 つのスピーカー、コンピューターに内蔵するボイスレコーダーで構成されています。プレーヤーは楽器のボディに入り、音声を入力することができます。録音された音声(楽器内で話された音声)は、手作りのバックロードホーンスピーカー8台から流れる合唱団に変化します。サウンド変調システムは Plugdataで作成されており、再生オーディオに多様性を持たせ、プレーヤーが変調値を操作するための役割を担います。
担当教員によるコメント
「中間審査会までに卒制を終わらせます。」作者の関根は9月からヨーロッパに短期留学に行くことが決まっていた。だからと言って卒業研究制作のクォリティーは落としたくはない。その想いで取り組んだ彼女の作品はコースの教員たちによって優秀作品に選ばれた。前期審査会で制作したプロトタイプは人の声を録音し、それをミックスさせる楽器のような作品。それを進化させて全身で体験できる作品を制作し、制作ノートとともに卒業研究制作にした。自分が話した声が異なる8人分の声に代わり、8つのスピーカーから出力される人体スケールのサウンドシステム。声を音として捉えることによって生まれる言語を超えた表現の探究は、きっとヨーロッパに留学に行っても活かされたに違いない。
教授・宮崎 光弘
- 作品名Spacial Instrument 00
- 作家名関根 美空
- 素材・技法本体=木、鉄、音響パーツ、ケーブル/ソフトウェア=Plugdata
- サイズH1940×W1200×D1200mm
- ジャンルインタラクティヴサウンドインスタレーション
- その他作品情報
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー