避難所支援ホバーメディア「ALU」

中里 太一

作者によるコメント

ALUは未来の避難所を支援するホバーメディア。災害時における情報取得の難しさを感じた私は、それらを取りまとめ適切に、被災地へ届けることが必要と考えた。ALUはふわっと浮き上がり、ピクトグラムやテキストで情報を避難所にいる人々に提供する。そして閉鎖的で暗い避難所生活を明るくし、心に安らぎを与えてくれる、そんな存在になればと願っている。

担当教員によるコメント

NHK放送技術研究所との産学連携作品。「将来の公共メディアに有益な情報デバイス研究」のテーマに対し、国民がNHKに抱くメディアとしての信頼性や社会的責務に焦点をあて、災害時に必要な情報価値を具現化した秀作です。不安と不便、加えて個々人の異なる心的ストレスが交錯する避難所での情報提供を、サイネージドローンという形で提案しました。親しみやすいロボットのような形状をしながらも、電子ペーパー・軽量ディスプレイ・ペロブスカイト太陽電池といった最先端技術を搭載し、給電問題、静音声、癒される機能とカラーリング効果といったデザイン提案を行った。結果、今後の避難所に欠かせないな新たな公共メディアプロダクトを生み出されたと確信している。

教授・中田 希佳