5000 HUMANS

鮎川 裕之伸

作者によるコメント

50通りの表現手法で100枚ずつ、計5000枚の作品を作って一冊の本にまとめました。まさに「頑張ったで賞、グランプリ!」そんな感じの作品です。

「頑張ったで賞」とお別れするためにも、学生最後の卒業制作では「頑張ったで賞」をやり切ろう。そう思ってこの作品を作りました。

ありがとう。そしてさようなら。ここまで僕を連れてきてくれた「頑張ったで賞」。これからは成果と結果を追い求める作り手になります!

それでは、合唱!これにて「頑張ったで賞」供養。

担当教員によるコメント

 無名性。デザイナーのあるべき姿を語るとき、最近よく耳にする言葉だ。プロジェクトをちゃんと完結させるためには作り手の個性は必要ない。デザイナーは表に出るべきではない。正しいと思う。しかし間違ってはいけないことがある。一度も自己を知らずして自己を消し去ることは出来ないということだ。だから実験の場である大学で、そして失敗しても許される学生時代という時間に、自分は何者であるかを思いっきり追い求める行為は他に代え難い重要な意味を持つ。
 考える力、表現する力、汗をかく力、出し切る力、全てに鮎川裕之伸は特出していた。限界を突破しようと走り続けていた。既成のカテゴライズは意味を持たない。夢中になれることをこれからも純粋に謳歌していって欲しい。
 卒業制作は5000点のビジュアル、他、色々山ほど。凄い。

教授・澤田 泰廣