20241027 府中/20240526 府中(パドック)
さとう あいり
作者によるコメント
競馬場の絵を描きました。
身体に響くサラブレッドの駆ける音や観客の声援。華やかな喧騒のなかにいても、その情景はどこか寂しく静かに感じます。
この不思議な心地良さを忘れないように、私はこれからも競馬場へ行くのでしょう。
担当教員によるコメント
佐藤さんは今日も競馬場に居るだろうか。
《20241027 府中》は、その画面のほとんどを、空の青灰色と大地の緑色が占めている。目は、中央の丸と横一列に並んだ小さな色の粒を認めながら、鉄塔とフェンスの白線に導かれ、縦横にゆっくりとその全体を捉えた。見晴らしの良さが与える不安は、色の鈍さが引き受けてくれる。大地に重なる柔らかな筆触に目が沈んでいく安堵感に、息をつく。薄っぺらな想像力が補っていた喧騒は、いつの間にか曇天遥かに吸い込まれ、訪れた静寂に、また息をつく。そして、彼女がこの場所を描いたことに、深く納得する。この納得がやがて、絵の前に立つ者と世界の関係をも、静かに肯定する。
私もここに行ってみたいと思った。
講師・諏訪 未知
- 作品名20241027 府中/20240526 府中(パドック)
- 作家名さとう あいり
- 素材・技法20241027 府中=キャンバス、油彩/20240526 府中(パドック)=キャンバス、油彩
- サイズ20241027 府中=H1450×W1450mm/20240526 府中(パドック)=H160×W270mm
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー
- 担当教員

