手とテクノロジー、布は私たちの未来をつくる
私たちが生まれ、そして一生を終えるまで、繊維・布は私たちの肌に触れ、身近で大切な関係を結んでいる存在です。テキスタイルデザインは、繊維を扱うあらゆるデザイン活動を指します。このデザイン活動が、繊維の持つ可能性を大きく展開する大切な役目を担い、現代の生活と密接にかかわっています。また、人々にとって豊かで快適な「モノ」や「環境」を創造する役目も担っています。テキスタイルは原始の時代から人々の文化と共に進化と変貌を続け、現在の最先端のテクノロジーとも呼応して、その可能性は無限に広がり続けています。
テキスタイルデザイン専攻では、繊維という素材を、ファッション、ファニチャー、インテリア、建築など多様な側面から考えることのできるデザイナーやアーティストなど、幅広い視野と豊かな感性をもった人材の育成を目指しています。長年にわたり培われた伝統的な染織の知識や技法を実践的に学び、素材と技術、創造と表現、機能とデザインなど、手を通して考え体得していきます。
また、特に現代において大変重要なテーマである地球環境問題に対し認識を深め、テキスタイルデザインの立場から考えを明確にして実践することも学びます。
基礎課程(1・2年次)では、基礎的な染・織の技法を修得し、テキスタイルデザインの考え方を学び、表現に至る技術的能力を身につけます。専門課程(3・4年次)では、実社会におけるテキスタイルの現状を幅広く学ぶとともに、より専門的な創作の可能性を追究していきます。
本専攻では、カリキュラム内容に応じた、より専門性の高い実技を行うための充実した設備が整っています。
教育課程
新しい時代のテキスタイルクリエイションの担い手として、技術と感性と知性をバランスよく養うための教育課程が準備されています。テキスタイルデザインの基礎や染・織による表現技術に加えて、ウェアテキスタイル、サーフェス・デザイン、繊維造形など演習を中心とした実践的科目を通し、多角的にテキスタイルデザインを学びます。また、実技と関連した各種講義科目、特別講座、研修旅行、工場見学、国内外のデザイナーやアーティストとの交流など、多彩な授業が組み込まれています。
1・2年次
1年次は、色彩・形態・テクスチャーなど、テキスタイルワークに必要な基本的な造形要素について学び、染織の素材と基礎技術を体験するとともに、コンピュータ操作・製図など、関連技術を修得します。2年次は、染織技術の修得に加え、テキスタイルパターンデザイン、スクリーンプリント、ビジュアルコミュニケーションなどの修得を行います。
3・4年次
「染」「織」のどちらかを選択し、さらに、「ウェアテキスタイル」「サーフェス・デザイン」「繊維造形」より1クラスを選択し、各自の染織技術と思考を追求し、その展開を図ります。また、テキスタイルデザインと身体および生活環境との関係を理解し、その具体化と創作の実際を学び、4年次の卒業制作に結実させます。
授業科目 ※2011年度参考
1年次
基礎造形/基礎製図/カラーコーディネーション/基礎コンピュータ概論/ 繊維材料学
2年次
基礎染織表現/基礎テキスタイルデザイン/デザイン・プレゼンテーション/基礎コンピュータ概論
3・4年次
染/織/ウェアテキスタイル/サーフェスデザイン/繊維造形/テキスタイルプロダクト論/テキスタイルデザインマネージメント/繊維組織学/テキスタイルテクノロジー論/卒業制作
関連情報
