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「教養総合講座B」に内藤 廣学長が登壇


学生に語りかける内藤廣学長

9月4日、2024年度後期の「教養総合講座B」第一回授業に、内藤廣学長が登壇しました。

多摩美術大学のリベラルアーツセンターは、教養豊かな人材を流動する社会に送り出すことを目指し、芸術に関わる人間と文化の様々な問題を取り上げ、広く基礎的な教養から専門的な領域にいたる教育の推進に努めています。

その一環として、「教養総合講座」では、幅広い教養を学び、興味を広げ、考えをより深めることを目的に、絵画・デザイン・建築・美術史など、本学教員を中心に様々な分野の専門家を毎回ゲストスピーカーとして迎えています。登壇者の作品制作や研究活動について話を伺うとともに、対話を通じて内容をより深化させ、受講者の多彩な気付きと考察につなげています。

今回の内藤学長の講義では、前半は学生時代を経てスペインに渡った後の建築事務所での経験について語られました。次いで、シルクロードを東上しながら放浪してきたこと、帰国後の日本での自身のキャリアについても触れました。

後半では、東日本大震災の被災地である陸前高田での復興支援を通じた気づきや思いが語られ、本学学長として聴講する学生たちへ期待のメッセージとエールが贈られました。

講座を通して語られたのは、ひとりの人間として、そして表現者として、美を学び、知を得ることや人との出会いの重要性です。また、変わることなく過ごしている日常性の外にこそクリエーションがあるという、示唆に富んだメッセージも含まれていました。最後には学生たちから複数の質問が寄せられ、充実した講義となりました。