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学生に語りかける青柳理事長

教養総合講座[上野毛]講義の様子
青柳正規理事長が上野毛「教養総合講座」で特別講義

多摩美術大学リベラルアーツセンターが、教養豊かな人材育成を目指し上野毛キャンパスに新設した「教養総合講座[上野毛]」。4月11日に開催された初回授業に、青柳正規理事長が講師として登壇し、「ギリシャ・ローマ考古学の恩恵に浴して」と題した講義を行いました。
長年の考古学・美術史学の研究に基づき、ローマ大学留学からポンペイ発掘、そしてローマ考古学への道程など、多岐にわたる経験を語る青柳理事長の講義に、学生たちは熱心に耳を傾けました。講義では、文献に残らない時代のものに触れる身体性の重要性や、日ごろ悩みながら制作に取り組む学生にとっても大切なこととして、不調時にこそ身体を動かすことの意義、さらにアウグストゥス帝別荘跡の発掘といった貴重な体験、そして「災害考古学」提唱の経緯などが語られました。
授業には担当の中村寛教授も参加し、トークセッションを通じて海外経験の意義やグローバル化における学びの重要性について意見交換が行われました。
青柳理事長は学生に対し、興味のあることを深く探求する姿勢や、多様な人々との交流から学びを深めることの重要性を強調。「好きなことを突き詰め、目的意識を持つことで学びは深まる」「自分と異なる世界を拓く人との交流を大切にし、感動という付箋を知識に付けよう」といった示唆に富むメッセージを送りました。
参加した学生からは、「自分の経験と重ね合わせて聴講できた」「一つのことを続けることで新たな発見につながる可能性を感じた」といった感想が寄せられました。
「教養総合講座[上野毛]」は、美術・文化に関する多様なテーマを扱い、学生が幅広い視点から知識を深めることを目的としています。青柳理事長をはじめとする多彩な専門家が講師を務め、学生にとって貴重な学びの機会を提供します。
