n帰路m /サン・フェードアウト/showcase/憧景
位田 麗奈
作者によるコメント
決まって美しい、真白く定型のキャンバスを打破し絵画を創造していくことは、何度絵を作っても緊張するものだ。
制作時の息苦しさに起因する一種の破壊衝動・損ない難いキャンバスの美しさ・油彩で「絵画」を制作したい思い。学部4年間で七転八倒しながらこれらを解決するための制作をしてきた末の、現時点での回答がこの作品たちである。
特徴的な画面上の穴や糸は油絵具と同じように、具体的なモチーフの変容であったり無かったりするが、そのようなものは些末なことでしかない。
画面が私を支配してきたことへの反発と、私が空間と鑑賞者を支配したい結果が表れるのみなのだ。
担当教員によるコメント
位田さんの制作を継続して見ていると、自由奔放な感性の持ち主であることが伝わってくる。突拍子もない発想や、時には強引とも思える展開に、私はしばしば意表を突かれてきた。アトリエに行くたびに、何かしら予想外の表現に出会っていたように思う。卒業制作では、キャンバスを大胆に切り抜き、そこに糸を張り巡らす手法を用いた。描いている途中でキャンバスを切り抜く大胆な行為は、位田さんならではの奔放さを象徴している。モチーフとしては、空や海、雲、植物などをこれまでに描いてきた。うつろう自然物を眺めているときの浮遊感や自由な気分が、そのまま作品に反映されていると感じる。軽快で遊び心にあふれる制作態度でありながら、イメージを多層に重ねて描く複雑さと混沌、そして構図に対する厳しい造形意識は、一貫して貫かれている。
教授・日野 之彦
- 作品名n帰路m /サン・フェードアウト/showcase/憧景
- 作家名位田 麗奈
- 素材・技法ミクストメディア
- サイズ1620×1620mm/1620×1620mm/1455×1455mm/1620×1620mm
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー
- 担当教員



