ゆうゆう
麻生 怜那
作者によるコメント
凛とした立ち姿や堂々たる態度を、動物の身体的要素をモチーフに造形した。
胸の張りや首のしなりといった動きや曲線を強調することで、「凛」「堂々」「雄々しさ」といった、人々が憧れる姿を表現している。
それらは時代を越えて人々の心に在り続ける普遍的なものであり、肖像画に描かれる英雄のように、胸を張り、先頭に立ち、未来を切り拓く理想の姿であるのだ。
担当教員によるコメント
陶という素材は、成形→乾燥→焼成の過程で素材変化が現象としてあからさまに現れる。鑑者にはそれが魅力だが、作家にはそれを操る意識が求められる。それが表現である。
麻生は、英雄の肖像画や騎馬像のように古来より人々が憧れてきた力強い普遍的な姿を主題に選んだ。始めその堂々としたフォルムの形成に粘土の乾燥収縮の現象で苦心していた。次に表面のに複雑な質感と色彩で濃淡や奥行きが見える独自の技法のための試験焼成を繰り返した。中世絵画の重層的な質感や陰影表現を陶素材において効果的に用いることを意識したという。結果、形態と質感による力強い表現を獲得した。
主題には大学を離れても胸を張りしっかりと未来に立ち向かう彼女の決意を込めたらしい。知らずとも鑑賞者も奮い立つ。
教授・尹 煕倉
- 作品名ゆうゆう
- 作家名麻生 怜那
- 素材・技法陶、化粧土、釉薬
- サイズ1080×900×570mm
- 学科・専攻・コース
- カテゴリー
- 担当教員

