ににふにの庭

上野 和海

作者によるコメント

心の底の庭に住んでいる二人。
頭と心。金剛と胎蔵。アダムとイヴのような。
相反する二つの存在はいつもバラバラで、分かり合えないまま同じ姿をしている。
執着と拒絶を繰り返し、目覚め始めた自己と外界の認知の中で辿り着く、而二不二の世界。

担当教員によるコメント

超絶作画とミステリアスな世界観に魅了させられます。上野和海は前作『THE FOX ELEVATOR BOY RENARD』が、世界観と展開、その作画と編集の巧みさからもSNSでバズり、すごい数の視聴回数となり、世界でも注目されました。そして、卒業制作でもある本作『ににふにの庭』は、彼女が高校生時代からイメージを持っていた、死生観、宗教観をアニメーション化した作品です。禁断の果実イチジク、蓮から生まれた陰と陽を司る対の少女、蛇の誘惑、孔雀の羽柄の目線、マンダラとトランス、そして新たなる生命体の誕生……がアジアの聖典の如く展開してゆきます。どのようにして彼女の脳内にこの世界が生れたのかはわかりませんが、唯一無二の強烈な世界です。次回作はどんな世界をみせてくれるのか、想像もつきません!

教授・野村 辰寿

作品動画