コマ撮りアニメーション『ジャムと紙ひこうき』
齊藤 伶実
作者によるコメント
コマ撮りアニメーションによるショートフィルムです。新型ウイルスの影響によりなかなか家から出られない主人公・ジャム。そして何より辛いのは大好きなチマに会えないこと。ジャムはチマを想う強い気持ちからチマに会いに行くことができます。しかし、再会した2人の目に映った景色は、2人が知らなかった日常の現実でした。新型コロナウイルスが流行する現代に基づき、人形や美術セット・アニメート、全て作者自身で制作した渾身の作品です。
担当教員によるコメント
私が卒制指導で心がけていることの一つに「学生のジャマをしないこと」がある。シナリオを書き、キャラクターをデザインし、人形や小道具を作り、カメラや照明をセットし、それらを少しずつ動かして撮影し、編集し、画像に手を入れ、アニメーション作品として完成させる。たった一人でそれを行なうのは並大抵のことではない。さらに、彼女はその制作過程をメイキング映像に収め、SNSで公開し、その反応を確かめながら作品に仕上げていった。そうした一部始終を見届けることができたことを嬉しく思う。物語のテーマは、コロナ禍で一人ぼっちになった子どもたちの心の揺れとその成長だ。それはこの作品の制作過程と重なり、これからずっと彼女を励まし続けるだろう。卒業制作の理想のかたちである。
教授・永原 康史
作品動画
- 作品名コマ撮りアニメーション『ジャムと紙ひこうき』
- 作家名齊藤 伶実
- 作品情報コマ撮りアニメーション
技法・素材:Dragonframe、After Effects、バルサ、アルミ線、布など
サイズ:W1920×H1080pixel - 学科・専攻・コース
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