リヴィングラウンド・マザー/Livinground Mother
佐藤 えりか
担当教員によるコメント
巨大なレコードを模した、円盤状の板がゆっくり回転している。さらにプレイヤーのアームのようなレバーが一本。その先にはコンタクトマイクが吊り下げられていて、ディスクの凸凹の上をなぞっている。そこから生まれるのは、呻くような、押し殺した叫びのような、大地から湧き立つ重いノイズ。巨大なディスクを動かすためには、緻密な構造が必要であるにもかかわらず、それはジャンクのようにも見え、凸凹を横から夕陽のように照らすライトがさらなるスケール間を醸し出す。サウンドアート作品でありながら、ゆっくりと動く光と影の対比が、荘厳なイメージをつくりだす。まだまだここから、いろいろな方向に発展していくことができる複合的な作品だと思う。
教授・久保田 晃弘
- 作品名リヴィングラウンド・マザー/Livinground Mother
- 作家名佐藤 えりか
- 作品情報作品形態など:カメラ、プロジェクター、マイク、ミクストメディア、モーター、Arduino 他
寸法:H4000×W3640×D5000mm - 学科・専攻・コース
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