台湾文様プロジェクト

文様シネマ

台湾の文様デザインアーカイヴの創造プロジェクトについて

台湾の文様デザインアーカイヴの創造 —— アジアの少数民族文化の固有性の記録

台湾政府が認定する16部族の原住民の多くは山岳地帯に集落を構え、総人口約54万人に及ぶそうです。台湾の原住民は台湾島から東南アジア島嶼部、太平 洋の島々そしてマダガスカルまで広がるオーストロネシア語族と呼ばれる人々でもあります。台湾原住民の身体装飾をはじめ陶器や彫刻、生活用具、家屋、船、宗教儀礼用品を装飾する文様は各部族独自の世界観を表すヴィジュアルイメージであり、歴史的なプロセスと文様創造の作法が刻まれています。 そして台湾原住民の唄には独自の声紋が見られます。

台湾の文様デザインアーカイヴの創造01

台湾文様2022 台湾の文様デザインアーカイヴの創造 —— アジアの少数民族文化の固有性の記録1

2022年11月、私たちは布農族集落を訪れ、陶芸家、彫刻家、服飾制作者、牧師、猟師、運動家、言語研究家などの話を聞きました。また、鄒族の集落では、先端的な原住民教育を実践する小学校を視察し、鄒族の代表委員から講義を受けました。これらの集落での体験をインタビュー形式でアーカイヴに収録しました。

台湾の文様デザインアーカイヴの創造02

台湾文様2023 台湾の文様デザインアーカイヴの創造 —— アジアの少数民族文化の固有性の記録2

2023年7月、私たちは花蓮県の集落を訪れました。花蓮市で開催された「2023花蓮縣原住民族総合豊年節」では阿美族をはじめ布農族、泰雅族、南島民族 (タヒチ)、太魯閣族、噶瑪蘭族、撒奇莱雅族、排湾族が一堂に集い、豊年を祝って3日間に渡り様々なパフォーマンスが披露されました。馬太鞍部落では 伝統的な生活様式や文化を紹介する施設で講話を受け、港口集落の豊年祭を見学し、噶瑪蘭族の香蕉絲工房で伝統的な織物の制作方法を視察しました。