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長嶺 桃子

担当教員によるコメント

「ぼやけた世界の美しさ…」 幼いころから目が悪く、裸眼ではハッキリ見ることが出来なかった作者。裸眼で見るぼんやりした世界はなかなか大変ではあるけれど、同時にとても魅力的でもあったと言う。その魅力をインスタレーションで表現した作品である。スチールパイプのリングとグラスファイバーで構成された作品は、空中に吊るされ、中に入ることが出来る。外から見た透明な細い繊維の表情と、中に腰かけて感じる浮遊感・グラスファイバー越しに覗く世界の有様が心地よい。キャンバス内のパーゴラに吊るされた作品は、とぼけていながら美しく佇んでいた。

准教授・橋本 潤