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近年、環境問題の影響により、局所的な豪雨や突風など、日常的に防災の重要性が増しています。また、将来的に発生が懸念される大規模地震への備えも必要です。こうした状況の中、多摩美術大学では防災体制の整備と準備を再度進めていますが、防災においてARTやDESIGNが果たせる役割とは何でしょうか。
本展示は、防災に対する意識と取り組みを、美術・デザイン・身体表現の力で探求するプログラムの合同展示です。防災を特別なものではなく、日常生活の延長として自分ごととして捉え直す視点から、各プログラムが模索した「解」を問いかけます。

内藤廣学長メッセージ

関東大震災から百年が経ちます。災害は忘れた頃にやってくる、という箴言は発災直後に火災の記録を残すべく奔走した寺田寅彦の有名な言葉です。わたしたちは、その「忘れた頃」の時代を生きています。首都直下地震や南海トラフ地震、さらには富士山の噴火など、いつ起きてもおかしくない時代を生きていることを肝に銘じておく必要があります。
災害を完全に克服することはできません。命を救うためにわれわれにできることは、「心の備え」をしておくこと、そして、災害に負けない「文化」を育てておくことです。美術大学なりの豊かで楽しく創造的な「防災」のあり方があるはずです。それが生み出せれば、それは全国に発信できる価値のあるものではないかと思っています。
みなさんのご理解とご協力をお願いいたします。

タマビ防災EXPO2025ポスター
会期2025年7月2日(水)~7月10日(木)
10:00~17:00
会場多摩美術大学八王子キャンパス
東京都八王子市鑓水2-1723
交通アクセス別ウィンドウリンク
各研究室による展示場所と内容<図書館アーケードギャラリー>
■建築・環境デザイン学科とテキスタイルデザイン専攻の共同研究
 「BOSAI ✕ いのち 暮らしをまもるシェルター」作品
■建築・環境デザイン学科「不時泊」課題
「今自分が立っている環境が一瞬で壊滅状態になった時、あなたはどうやって生き延びますか?」選抜者作品展示

<アートテークギャラリー2階>
■グラフィックデザイン研究室
防災意識の風化を防ぐため、地震災害をテーマにしたポスター
■プロダクトデザイン研究室
科の課題から生まれた「防災」にまつわる学生作品の展示と、廃棄物循環型プロジェクト「すてるデザイン」視点からの防災意識パネル展示

<上記2か所・キャンパス内各所>
■演劇舞踊デザイン研究室
 避難時の心構えをまとめた標語をもとにしたパフォーマンス『お・は・し・も日和』映像編

キャンパスマップ別ウィンドウリンク
関連イベント■「BOUSAI×いのち 暮らしをまもるシェルター」作品講評会
建築・環境デザイン学科とテキスタイルデザイン専攻による共同研究作品の公開講評会を開催します。
日時:7月5日(土)10:00~12:00
会場:図書館アーケードギャラリー

■『お・は・し・も日和』ライブ編
演劇舞踊デザイン研究室による、避難時の心構えをまとめた標語をもとにしたライブパフォーマンスを行います。
日時:7月5日(土)①12:15~12:30/②13:00~13:15/③13:30~14:00
会場:①②レクチャーホール前 /③会場内 各所

■図書館免震構造ツアー
図書館の免震構造を見学できる特別ツアーを開催します。
日時:7月5日(土)14:00~15:00
集合場所:図書館アーケードギャラリー
・服装について:汚れてもよい服装でご参加ください。ズボンと運動靴の着用は必須です。
・見学時の注意:見学中には、かがんで移動する箇所があります。無理のない範囲でご参加いただき、体調に不安のある方はご遠慮ください。
・暑さ対策について:免震層は外部空間となるため、暑さ対策(飲み物の持参など)をお願いします。
・定員について:参加希望者多数の場合は、安全確保のため、免震構造ツアーを中止する可能性があります。あらかじめご了承ください。

※内容・時間は変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。